■新型コロナウイルスの感染予防対策に関して(お申込み前にご確認下さい)


アウグスティヌス(354-430)の自伝的な著作である『告白』は、キリスト教文学・キリスト教思想の最大の古典です。
小説のような読みやすさと面白さで読者を惹きつけるこの著作のうちには、神、愛、善、悪、神秘、自由意志、出会いと別れ、生と死、時間と永遠など、キリスト教思想の、いや人生そのものの根本問題が凝縮して述べられています。

様々な悩み苦しみを経つつ、アウグスティヌスの「自己」は何度も解体され、変容しつつ、自分自身と、隣人と、そして神と出会いなおしていきます。
様々な苦しみ・悲しみを抱きながら現代に生きる我々も、『告白』を読むことを通じて、アウグスティヌスの自己変容の物語を追体験しつつ、人生の出来事を受けとめながら新たな自己を築き上げていくための手がかりを得ることができます。

今回の講座では、そのような観点から、『告白』を丁寧に通読していきます。
『告白』を冒頭から最後まで丁寧に読み解き、アウグスティヌスの思想と生涯を学ぶことを通じて、受講者のみなさんがこれらの根本問題に取り組んでいくための様々な手がかりを提供していきたいと考えています。

講師 東京大学教授 山本芳久
東京大学教授。1973年生まれ、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は哲学・倫理学(西洋中世哲学・イスラーム哲学)、キリスト教学。『トマス・アクィナス 理性と神秘』(岩波新書)でサントリー学芸賞受賞。著書に『トマス・アクィナス 肯定の哲学』(慶應義塾大学出版会)、『トマス・アクィナスにおける人格(ペルソナ)の存在論』(知泉書館)がある。



■若松からのコメント■
『新約聖書』は別にして、キリスト教とは何かをもっとも平易に、そして豊かに語っているのがアウグスティヌスの『告白』です。キリスト教という狭い世界に限定されず、西洋哲学、神学、さらに文学が一つになった古典中の古典なのです。
神とは何か、たましいとは何か、あるいは生きる意味とは何かを照らし出す光に満ちた言葉であふれています。 この本がなければ、トマス・アクィナスの哲学もまったく変わっていたでしょうし、キリスト教そのものが大きくその姿を変えていたと思います。それだけでなく、この本はこれまで多くの哲学者、文学者にとってもさまざまな影響を与えてきました。
「キリスト教とは何か」という問題だけでなく、「わたしとは何か」という問題においても、この本はゆたかな、そして、たしかな叡知を読む者に与えてくれます。
講師の山本芳久さんは、この本を原書で深く、長く、読んできました。現代日本でこの本を語るのに、もっともふさわしい方です。私も多くを学びたいと思っています。ぜひ、ご参加ください。




<各月のテーマと内容> 月2回・全12回 zoom開催

※一つのテーマを2回に分け、内容を深めて参ります。各回、講座内容は異なります。
※テキストとして、アウグスティヌス『告白(I, II, III)』中公文庫(2014年)を各自お手元にご用意下さい。

※「読むと書く」会員様のみご参加頂けます。 会員証をお持ちでない方は、初めての方はこちらよりお申し込み下さい。

●第一回 2020年11月5日(木)19:15~ 4,620円(税込)お申込み
●第二回 2020年11月19日(木)19:15~ 4,620円(税込)お申込み
 『告白』第一巻・第二巻

「あなた〔神〕は私達を、ご自身にむけてお造りになりました。ですから私達の心は、あなたのうちに憩うまで、安らぎを得ることができないのです」という冒頭の有名な言葉を手がかりに、アウグスティヌスが一生をかけて追い求めたものが何であったのかを浮き彫りにします。




●第三回 2020年12月3日(木)19:15~ 4,620円(税込)お申込み
●第四回 2020年12月17日(木)19:15~ 4,620円(税込)お申込み
 『告白』第三巻・第四巻

17歳から28歳に至る青年時代のアウグスティヌスは、彼の人生にとって極めて重要な様々なものに出会います。恋人との出会い、哲学との出会い、マニ教との出会い、友人との出会いと別れなどを分析しながら、「知恵」「愛」「悲しみ」といったテーマについて掘り下げて考察します。



●第五回 2021年1月7日(木)19:15~ 4,620円(税込)お申込み
●第六回 2021年1月21日(木)19:15~ 4,620円(税込)お申込み
 
『告白』第五巻・第六巻

アウグスティヌスは若き日より、「悪はどこからやってくるのか?」という問題に悩んでいました。「悪しき神」を立てることによってこの問題を解決しようとしていたマニ教に入信していたアウグスティヌスがどのような仕方でマニ教から離脱しキリスト教へと近づいていくのかを丁寧に読み取っていきます。




●第七回 2021年2月4日(木)19:15~ 4,620円(税込)お申込み
●第八回 2021年2月18日(木)19:15~ 4,620円(税込)お申込み
 
『告白』第七巻・第八巻

アウグスティヌスは、32歳のときにいよいよキリスト教に回心します。「回心」とはいかなる出来事なのか。何が「回心」を促し、何が「回心」の妨げとなるのか。悪とは何か、自由意志とは何か、霊と肉との葛藤とはどのようなものか。アウグスティヌスの生涯と思索の一大クライマックスに触れていきます。




●第九回 2021年3月4日(木)19:15~ 4,620円(税込)お申込み
●第十回 2021年3月18日(木)19:15~ 4,620円(税込)お申込み
 『告白』第九巻・第十巻

第九巻においては、アウグスティヌスの洗礼と母モニカの死、母の死の直前に二人で経験した美しい神秘体験などについて分析します。第十巻は、アウグスティヌスが過去の自己ではなく、現在の自己がどのようなものであるのかを分析する部分であり、「記憶」についての有名な議論が展開されていきます。




●第十一回 2021年4月1日(木)19:15~ 4,620円(税込)お申込み
●第十二回 2021年4月15日(木)19:15~ 4,620円(税込)お申込み
 『告白』第十一巻・第十二巻・第十三巻

『告白』の最終部である第11-13巻では、『旧約聖書』冒頭の「創世記」についての詳細な解釈が述べられます。そこで展開される「時間」についての哲学的な考察は、哲学史上最も有名な時間論の一つとなっています。アウグスティヌスの豊かな聖書解釈を味わいつつ、『告白』の全体をあらためて振り返り、まとめとします。




<その他詳細>

【開催日時】 2020年11月より6か月間、全12回。 月二回・木曜日開催
19:15-21:00(15分程度の休憩、質疑応答含む)
【受講料】 各回4,620円(税込)
【最少催行人数】 10名
【申込み期限】講座の3営業日前まで
【持ち物】 アウグスティヌス『告白(I, II, III)』中公文庫(2014年) ※各自お手元にご用意下さい。

※この講座は、録音をさせて頂きます(後日音声講座となる可能性がございます)。ご質問のお声なども録音をされますので、あらかじめご了承下さい。



<参加条件>

・「読むと書く」会員様(会員証をお持ちの方)のみご参加頂けます。
会員証をお持ちでない方は、初めての方はこちらよりお申し込み下さい。

(学び舎会員様の新規受付は終了しました。既存の学び舎会員様は、学び舎講座にご参加頂けます。)

<受講までの流れ>

1. お申込みボタンから決済をして下さい。
(決済ページstoresに移動します。storesの会員登録は事務局の会員登録とは異なります。ゲストでもご決済頂けますが、stores会員登録をされますと、次回より登録情報の入力が省略できます。)
※コンビニ払いを選んだ方は、払い込みが完了した時点でお申込確定となります。
2. 決済後にダウンロードできるPDFにて、詳細を確認して下さい。
3. zoomの場合は講座前日までに案内が送られてきます。
4. 講座当日



※コンビニ払いを選んだ方は、払い込みが完了した時点でお申込確定となります。
※記載の最低催行人数に満たず、開催しないことが決定しました際には、開催日を含めて3日前までにお知らせ致します。
※ご受講料お支払い後のキャンセルはご欠席としてお取り扱いさせていただいております。ご返金や別の講座へのお振替えはできかねますので、あらかじめご了承下さい。
※講師の業務スケジュールにより、日程や時間を変更させて頂く可能性がございます。
※天候や災害あるいは講師の急病など、講座が開催できない状況が発生した場合は、皆さまのメールアドレスもしくはお申込み時にお知らせ頂いた緊急連絡先にご連絡を差し上げるとともに、 講座当日の9時ごろに、「読むと書く」公式ツイッターにてお知らせをいたします。それまでにも決まった時点で何かある場合はツイートしますので、随時ご覧いただけますと幸いです。
ツイッターアカウント:https://twitter.com/yomutokaku_info
ご希望の連絡手段でご連絡のとれない場合は、ツイッターにてご確認いただけたものとさせていただき、責任を負いかねますので、誠に恐れ入りますがご諒承くださいませ。なお、通常通り開催の場合は、ツイートはいたしません。
※過去にはまだございませんが、万一、当方の事情で不開催となった際には、後日、講座参加費をご返金致します。(なお、入会金、各自の交通費や宿泊費はご返金できませんことをあらかじめご了承下さい。)


※これまでに開催した講座は こちら