NEW!2020-09-25

ミッチェル・メイが与えてくれたもの

 あるマンションの小さな一室で、「読むと書く」の講座をほそぼそと始めた6年前、私たちの本業は米国のシナジーカンパニーが製造しているオーガニック・ハーブサプリメントを輸入し、販売することでした。
 52種類のハーブをブレンドした「ピュアシナジー」という製品が一番人気で、それなしに今の私たちは存在しないといっても過言ではないほど、多くの方に支持され、ご愛用頂いてきました。

 そのことと「読むと書く」の講座や若松さんの活躍はまた別のもののように感じてきたのですが、先日、そうではないことに気がつきました。なぜ、今までそこに思い至らなかったのか不思議なくらいです。

 「ピュアシナジー」の生みの親はミッチェル・メイ。60代のユダヤ系アメリカ人です。特別な才能を与えられ、ヒーラーとしての活躍ののち、今から30年ほど前に会社を創業しました。
 彼と若松さんとの出会いは今から20年以上前になります。その不思議な出会いのお話しはまた別の機会に、と思いますが、先日、久しぶりに彼と電話で話しをしました。

 若松さん、ダニエル(現CEO)も参加して、フランクな雰囲気のなか、互いの近況報告をするなかで、「読むと書く」の事業の話になりました。内容について詳しく話したのははじめてです。
 たどたどしい説明で、理解して貰えただろうかと不安を感じるなかで、自分でも思ってもみなかった言葉が口をついて出ました。

「私たちが今やっていることは自分たちの手でピュアシナジーを作って、人々に届けることなんです」
「植物のかわりにコトバを集めて・・・。こころやたましいを深いところから支えられるコトバを」と。
本当にそうだ、やっとそれに気がついた、という驚きと同時に、安堵の気持ちになっていました。

 しばしの沈黙が流れ、何かを深く考えているときの、瞑想中のような、静かなミッチェルの顔が画面に映っています。彼らしい、強さと威厳のある表情でもあります。
  数秒のことが永遠にも感じられるほど、濃密な時間でした。やがて彼はやわらかな笑顔を見せて、ゆっくりと口を開きました。
「あなたたちを心から誇りに思うよ。ほんとうにありがとう」。
気づけば涙が頬をつたい、エイスケも涙をこらえていました。

 続きは次回に・・・

※18年間にわたりシナジーカンパニー製品を販売させて頂きました。2019年、日本での輸入・販売は終了しています。


大瀧純子



 

2020-09-11

鍵語

 若松さんの現在の人生の鍵語は「愛」だと言います。鍵語というのは、人生のテーマというのとは少し違うもので、自分自身や自分から見える世界をより深く探求し、思考するための扉となる言葉(あるいは扉の鍵)、だと私は理解しています。一生同じ言葉というわけではなく、10年、あるいは数年から数十年の単位で、変わっていくもののようです。
 人生のテーマというと、自分らしい人生をおくるとか、何かを成し遂げるとか、後悔しない人生をおくるとか、少し漠然とするように思いますね。もちろん鍵語と重なる場合もあるかとは思います。

 「愛」という言葉については若松さんの著書や講座や声のメルマガなどでも折にふれお話しされているので、ここでの説明は省きますが、鍵語を見つける一番身近で簡単な方法は書くことだそうです。読むことや考えることでもそれに気づくことはありますが、書くこと、特に詩などは言葉が凝縮されているので、ハッとすることがあるかも知れません。

 さて、私自身の鍵語はなんだろうと考えたとき、数年前までのものがまず頭に浮かびました。それは「責任」です。そしてそれと表裏一体であったと思われる「自由」です。後者についてはあとから気づきました。これらの言葉に出会ったのは(もちろん小学生でも知っている言葉ですが、出会い直したと言ってもいいかもしれません)ヴィクトール・フランクルの『夜と霧』そして『それでも人生にイエスと言う』の文中でした。社会的な存在としての責任・自由という意味ではなく、人間は人生に問われている責任存在で、かつその人生への応答は例えどんな状況にあっても選ぶことが出来る、自由があるのだ、という言葉に救われました。

 30代の半ばから50歳前後までの15年ほど、それらの言葉とともに生きてきたわけですが、時には言葉に縛られ、心身共に追い込まれたように感じたこともありました。けれども今振り返れば、それらの言葉と深く交わり、まみれ、ときに疑い、迷い、苦悩しつつ歩んできた道程は人生への手応えをより強く、確かなものにしてくれたようです。

 今では、これらの言葉からはすでに卒業したような気がしています。別の言い方をすれば、15年もの歳月が掛かったのですね。

 皆さんの鍵語はなんですか?

大瀧純子 





2020-09-04

はじめまして

 今日からこちらのコーナーを担当させて頂く大瀧純子です。どうぞよろしくお願いいたします。

 声のメルマガ~言葉の贈り物~の対話役や音声講座の読み手&生徒役として、対面よりも先に声でお目(お耳?)にかかっているかも知れません。皆さまにとっては先生にあたる若松さんに対して、かなりフランクといいますか、距離が近い感じで話しているので、不思議に思われた方もいらっしゃるかも知れません。

 若松さんとの出会いは20年近く前になります。長きにわたり仕事上のパートナーとして、また友人としても若松さんの人生のすぐ近くで、またともに過ごして参りました。そのような事情から、友人としてのコメントをさせて頂きますと、この間の若松さんの魂の成長はすさまじいものがあったと思います。魂という言葉に違和感があれば真の人間性といってもいいかもしれません。

 その要因のひとつは「読むと書く」講座にあると思うのです。参加いただく皆さまが名著や若松さんの超解説とも呼べるようなコメントを享受するのと同時に、外面的には与える側である講師としての彼も皆さまと一緒に広大な言葉の海に潜っていく。他の方たちよりも少し息長く潜れる彼は、どんどん奥深くに沈んでいき、発せられる言葉(コトバ)は深海の底にある泉から湧いてきます。

 そんな若松さんのことや講座のこと、収録時の裏話や、本のこと、言葉についても、気ままに書き連ねて行きたいと思っています。ヘタな文章ではありますが、暖かなまなざしでお読み頂ければ幸いです。

大瀧純子