
第1回のテーマ「花」で募集をしましたところ、合計51名の方にご参加頂きました。
素敵な作品をありがとうございました。
皆様の作品は下記にてご覧頂けます。
《8月31日発表》
木蓮賞が決定致しました。
また、ご参加の皆様にも参加賞をお送りすることになりました。下記をご覧下さい。



文章はそもそも、優劣の外にある。しかし今回は「作品」としての成熟度という視点で読み、選考を進めた。
結果として、今回の贈賞は、詩、エッセイ、それぞれ一篇とすることとした。詩とエッセイは、一見したところ、異なる様式だが、ともに詩情の器であることで、きわめて近しいところにある。
作品を読みすすめるうちに、選出の基準は次第に明確になっていった。まず、詩情が豊かであること、主体性が確固としていること、そして「わがこと」を語りながら、普遍にむかって開かれていることだった。別の言い方をすれば、己れを描き出すことが、他者とのつながりを深めていくような作品を選んだ。
当選の二作はともに、自分にとってかけがえのない、けれども一見すると些細な体験をかたりつつ、それを読む者にも同様に、小さいけれど、重要な出来事があることを思い出させてくれた。また、平易な言葉によって、容易に語りえない感覚を表現しようとするおもいに満ちていたことにも心を動かされた。
全体を通じては、文字数、行数に関して、長すぎず、短すぎず、自身の描こうとするものに最適な分量を把握している作品に力を感じた。主題にとって最適な文字数を見出すことも作品における重要な条件である。
少し古めかしい表現だが、文章修行の道は、書き続けていくに勝るものはない。書くうちに、見えない階段を昇り、新しい地平に出るというほかない。それこそが王道であり、最も確かな道であるのだと思う。
これからも新しい書き手、新しい詩情に出会うことを楽しみにしている。
木蓮賞受賞の米内山幸孝様、上田敦子様には、若松直筆の詩をお送りさせて頂きます。
〈参加賞〉
なお、ご参加頂きました皆様全員に、参加賞として、「若松の言葉入:読むと書く特製ファイル」をお送りさせて頂きます。

なお、ご参加頂きました皆様全員に、参加賞として、「若松の言葉入:読むと書く特製ファイル」をお送りさせて頂きます。
