
素敵な作品をありがとうございました。
皆様の作品は下記にてご覧頂けます。
《2月28日発表!!》
木蓮賞が決定致しました。
また、今回は佳作も選出されています。
下記をご覧下さいませ。


今回で三回目を迎える木蓮賞だが、応募作が、じつに高い水準だったことに驚き、また、喜びを禁じ得なかった。
応募作数はちょうど100篇だった。選考は、応募者の名前を伏せたかたちで選考者が、複数回読み、決定された。まず、第一次選考として、15作を選び、そのなかから受賞作二篇と佳作三篇を選んだ。
受賞作を決定してから気がついたのだが、この二作には、鍵となる言葉が繰り返し表現されているという共通点がある。いわゆる「リフレイン」(同一句の繰り返し)である。
ただ、これはつねに有効とは限らず、リフレインの効果が、今回の題目である「火」が燃えるさまを表現する、という目的と合致していた、ということに過ぎない。
詩においては、リフレインが好まれない場合も少なくない。だが、これは不動の決まりではなく、問題はリフレインが、音、意味、イマージュそれぞれの深まりを実現し得ているか否かにある。その点、今回の受賞作二篇は、そうした必然に基づくものだと感じられた。
佳作は、受賞作より劣る、というよりも、さらに変化する可能性があり、さらなる推敲、あるいは時間を費やすことで大きく生まれ変わる可能性があると思われたものだった。もう少し粘ることで、作品は新生することを実感してもらえたらと願っている。
一点、応募作品全体に関する感想だが、本来であれば、一〇行にすべき詩を五行にすると、そこに大きな無理が生じ、たいへんもったいないことになる。五行になる必然を伴った作品で応募していただくことをおすすめしたい。
たった五行だが、されど五行で、この短い言葉のなかに私たちは、宇宙や永遠への扉さえ見出し得ることを知っている。扉は、一日ではなかなか開かない。つねに作品を書き、時間とおもいをそこに注ぎ、これからも詩作を試みていただけたらと思う。
応募作数はちょうど100篇だった。選考は、応募者の名前を伏せたかたちで選考者が、複数回読み、決定された。まず、第一次選考として、15作を選び、そのなかから受賞作二篇と佳作三篇を選んだ。
受賞作を決定してから気がついたのだが、この二作には、鍵となる言葉が繰り返し表現されているという共通点がある。いわゆる「リフレイン」(同一句の繰り返し)である。
ただ、これはつねに有効とは限らず、リフレインの効果が、今回の題目である「火」が燃えるさまを表現する、という目的と合致していた、ということに過ぎない。
詩においては、リフレインが好まれない場合も少なくない。だが、これは不動の決まりではなく、問題はリフレインが、音、意味、イマージュそれぞれの深まりを実現し得ているか否かにある。その点、今回の受賞作二篇は、そうした必然に基づくものだと感じられた。
佳作は、受賞作より劣る、というよりも、さらに変化する可能性があり、さらなる推敲、あるいは時間を費やすことで大きく生まれ変わる可能性があると思われたものだった。もう少し粘ることで、作品は新生することを実感してもらえたらと願っている。
一点、応募作品全体に関する感想だが、本来であれば、一〇行にすべき詩を五行にすると、そこに大きな無理が生じ、たいへんもったいないことになる。五行になる必然を伴った作品で応募していただくことをおすすめしたい。
たった五行だが、されど五行で、この短い言葉のなかに私たちは、宇宙や永遠への扉さえ見出し得ることを知っている。扉は、一日ではなかなか開かない。つねに作品を書き、時間とおもいをそこに注ぎ、これからも詩作を試みていただけたらと思う。

Q.この企画をどこで知りましたか?
A.ツイッター
Q.選者の若松英輔を知ったきっかけは?
A.哲学者の佐々木中さんのツイッターを拝見していて
Q.普段から、詩を書かれていますか?
A.ときどき書いています
Q.何年くらい書かれていますか?
A.3年
Q.受賞された作品を書かれたときのことを教えてください。
A.数年前、闘病中に、「弱く弱く」という言葉が、どちらかというと強く生きてきた自分の中に、湧いてきました。以来、自分を導く言葉となり、詩を書くようになってから、
この言葉が作品になりました。
本来28行ある詩を、応募に際して、5行詩に組みなおしました。
Q.受賞されたお気持ち、感想をご自由にお書きください。
A.詩を書き続けるきっかけをいただいたような気がしていて、とてもありがたいと感じています。
Q.ご自身にとって大切な1冊をあげるとしたら?
A.2冊答えさせてください。
●「西脇順三郎コレクション第II巻」(慶應義塾大学出版)
はじめて詩の楽しさを知った本です。
●「悲しみの秘義」若松英輔
病気で、朝ただ目覚めることさえつらいという経験をしました。この本とめぐりあったことで、その経験がなにものかとして、深まっていくのを感じています。
木蓮賞受賞、おめでとうございます。
田中重人様には、若松直筆の詩をお送りさせて頂きます。
〈参加賞〉
ご参加頂きました皆様に参加賞と致しまして、音声メルマガやeラーニングでご利用頂ける割引パスをお送り致します。
