■特集 片山敏彦とは?
◎片山敏彦ってどんな人? なぜいま、読みたいかというと……

大瀧:でもなぜ、あまり知られてないんですか?
若松:これは現代文学の問題だと思います。大事なものが見えなくなるんだよね。 越知保夫だってそうでしょ。越知保夫のすごさは、いまの方々も認めてくださってると思うんだけど、僕が本を復刊したいと思ったときには、だれも顧みませんでした。でも、その人のすごさは変わらない。


◎『泉のこだま』という一冊の魅力
大瀧:本業は翻訳者なんですか?
若松:本業は文学者だけれど、文学者であり翻訳家であり、人間としては神秘家。こんな人は、いないんです。
大瀧:そんな日本人がいたんですね。
若松:いたんですよ。なぜこの人が眠っているのか、みなさんと問い直しながら『泉のこだま』を読みたい。最高の片山敏彦入門です。
大瀧:どういう内容なんですか?
若松:片山さんはこの本のなかで、今名前を出したリルケ、ヘッセをはじめ、自分が大事にした文学者たち、詩人たち、哲学者たちのことを丁寧に論じていています。あるいはこの人は詩人でもあったから、詩とは何か、言葉とは何か、そういう根源的な問題を、とてもやさしく書いてくれています。
この本を読んでいただくと、こんな本がなぜ眠ってるんだろう、と感じられると思います。そのことも、みなさんと考えてみたいんです。
大瀧:そして今、この本をなかなか入手できないのでこのたび読むと書く事務局で復刊して作りました。その本もお買い求めいただけます。ぜひご参加ください。
『泉のこだま』復刻版一部をご紹介 ↑クリックするとページが開きます。

◆◆美と愛と実在を生きた人――片山敏彦『泉のこだま』 (全6回予定)

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NEW ◆孤独と幸福の詩人――片山敏彦訳『ヘッセ詩集』(全3回予定)

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